牡羊座満月の告げるメッセージ

2021.10.19

牡羊座満月 2021年10月20日PM11:57

本能をうまく使うには知性が必要です。知性とは、物事を正しく認識し、考え、理解する能力です。人は何のために不完全な形で生まれるのでしょうか？それによって何を経験したいのでしょうか？情熱は内なる神です。そして思考は外側にあります。純粋な愛による衝動は、自然と調和し、外界を支配しようとしません。真の愛は高度な知性によって永遠となり未来へ命を繋ぎます。

こんにちは。星読みタロットのNaoです。
今回も、私個人で運営しているこちらのサイトにて、満月に伴う星々の配置、お空全体の様子をご紹介していきたいと思います。

これまでnoteでご覧いただいていた方も、カードリーディングは引き続きnoteにて公開していますので、そちらもぜひお楽しみいただけたら幸いです。

さて、10月20日の午後11時57分、牡羊座サイン27度にて月と太陽が真反対の配置＝オポジション（180°）になり、牡羊座の満月を迎えます。

牡羊座は「 I am（私は存在する）」のサインで、生命の誕生や物事の始まりに関わる純粋なエネルギーをあらわす星座（サイン）です。
思いたったらすぐ行動に移す積極性、自己主張の強さ、単純でストレートな思考など、子どものような勢いが特徴です。

損得や結果よりも先に、やりたい、勝ちたい、獲得したいことに真正面から取り組む特性は、新しいことに挑戦する時や後先考えずに闘わねばならない際には必要なエネルギーですが、短期決戦型なので持続力や継続力、長期的な計画性、思慮深さなどには欠けてしまうところもあります。

20211020牡羊座満月

いっぽう、真反対にある太陽は、天秤座に位置しています。

前回の天秤座新月でもお伝えした通り、天秤座は「 I balance（私は均衡をとる）」のサインで、社会のなかでの他者とのバランスや調和を重んじ、均衡を保とうと働くエネルギーです。真に公平な審判と愛による厳しさをもたらす作用があり、その太陽のエネルギーが月へと注がれています。

満月時の天体配置が告げるメッセージ

今回の満月の直前には、18日に木星が水瓶座で、19日は水星が同じ天秤座で逆行を終了し、順行へと戻りました。また、火星も同じく天秤座に座し、太陽とゆるくコンジャンクション（0°）しつつ、木星と良い循環や幸運な流れを生む配置、トライン（120°）を取っています。

10月は、これまで長期逆行していた冥王星・（4月28日〜）・土星（5月23日〜）・木星（6月21日〜）などの天体が次々と順行に戻り、振り返りや見直し、復習、調整などのために停滞していた物事や、一見ネガティブに感じられる動き、過去に戻るような出来事があった人も、様々な社会的活動がわかりやすい形で一気に進み始めるタイミングです。

天秤座の火星は、積極的に人と交わり、人と人をつなぐ情熱を掻き立てます。
そして、水瓶座の木星と共に、行動力や物事の推進力に加勢し、社会全体に“風”の特性がより強まるよう作用します。

また、山羊座の冥王星と満月図がゆるくTスクエアという複合アスペクトを形成しています。牡羊座の月、天秤座の太陽、山羊座の冥王星全て活動宮で形成されるTスクエアですので、「本格的に動き出す」という意味合いが非常に強まる満月となります。
Tスクエアは緊張感と困難、闘争などによる痛みを伴いながら、社会的な成功やポジティブな変容を成し遂げるという意味があります。

満月は、「満ちる」「飽和する」「結果が出る」タイミングです。人のリズムを司る月は、満月と共にひとつのサイクルの終わりを告げ、不要になった感情や物事、その経過で古くなったり傷ついて新しくする必要のあるパターンを引き剥がしていきます。癒しと解放のタイミングです。

牡羊座満月の告げるメッセージ

牡羊座の満月があらわすのは、牡羊座のエネルギーと共鳴するネガティブな側面、満たされなかった感情、未発達な心です。

【牡羊座の満月が炙り出すこと】

周囲にきちんと認知されたい（自己承認欲求）
ナンバーワンになりたい（自己実現欲求）
特別で重要な存在でいたい（自己優位性）
情熱的で積極的に在らねばならない囚われ
何かを始めなければならない焦り
純粋で無防備なせいで受けた過去の傷
周囲を振り回す衝動的で短気な言動
周囲を傷つける過剰にストレートな言動
物事の自己中心的な考え方、捉え方
実力をわきまえず無闇に闘争的になる（闘争本能）

また、今回の満月は、高等教育や思想、哲学、宗教など、より高度な精神活動、海外や宇宙など個人のテリトリーを超えた意識の広がりを示す9ハウス、27.4度で起こります。

この満月で促されている古い感情の解放、無自覚に共有している集合的無意識や刷り込まれた思考パターンとはどんなものだったか、今回の満月で気づいたり理解し直したりできることがあれば、書き出したり言葉にして発信してみましょう。その瞬間にあなたの意識は拡張し、潜在意識に仕舞い込まれたもう不要となった記憶や感情を手放しているでしょう。

今回の満月前に、“自分は何者か？？”“何かを成し遂げたり周囲に認めさせなければならないのではないか？”“誰かより優っていることを証明しなければならないのではないか？”という衝動に駆られてしまっていた方はいませんか？

そういった感情の焦りや衝動は、脳の極めて本能的な領域にしまわれている、太古の記憶に由来するものです。人が生命ある存在である以上、切っても切り離せない原始的な脳の部分です。
牡羊座満月の真反対に座する天秤座の太陽と火星は、社会的な側面からの公平な視点によって、それらの引き起こす社会へのネガティブな影響に何らかの審判をくだし、個人的な領域にも少なからず痛みの伴う調整をもたらすでしょう。

「私たちは『奪われる前に奪え、負けるくらいなら勝て、後先考えずに利益を求め、富める者に従え』と教えられてきました。しかし、その結果に得たものは何だったでしょうか？優劣や貧富、上下、ヒエラルキーの思想によって支配者と無能な大衆の社会を作っただけではないでしょうか。人は何のために生まれ、何を経験したいのでしょうか？情熱は内なる神です。純粋な愛による衝動は月に無く太陽にあります。」

と気づくようなこと。